失敗しない相続弁護士の選び方
「親族が亡くなったので、相続の処理をしなければいけないと思うけれど、何から始めたらいいかわからない」「遺産を分ける話し合いをしていたら、急に兄が弁護士をつけてきた!それなら自分もつけたいなあ…」など、法律事務所に予約をとるきっかけは様々かと思います。皆様は弁護士に依頼したいな、と思ったときに、何を一番に求めますか?
相談者様ごと・依頼者様ごとに、弁護士に求めるものはそれぞれだなと感じます。ただ、多くの人は最終的な結果を最大限にすることを求めているかと思います。案件の性質によって異なるものの、法的検討を加えたうえで、最大限の財産を得ることを求めている、という場合が多いかと思います。
弁護士ができること
もっとも、実際問題として弁護士ができることは、当該案件の現状を前提として、そこから法的検討を加え、適切に案件を処理することにとどまります。もう少しわかりやすく言うと、相続の案件では、遺産の総体が1億円だとして、相続人が2人(法定相続分は2分の1ずつとします)いるとします。そのうちの一方から依頼を受けた場合、法定相続分どおりに分割するのであれば5000万円ずつになりますし、その他諸々の検討を加え、相手方と交渉してものすごくうまくいったとしても、マックスで1億円にしかならないのです。
この例は、遺産の総体を1億円と仮定したので、「マックスで1億円にしかならない」と聞いても、「それで充分じゃないですか!」と思うかもしれません。しかし、これが10万円だったらどうでしょう?「ちょっと少ないなあ…」という印象を持つかもしれません。でも、結局のところ、弁護士に依頼したからと言って、遺産の総体を増やすことはできないわけですから、10万円を前提にどのように分けるか?を検討するだけになってしまいます。
つまり、(よく考えれば当たり前のことなのですが、)弁護士に依頼することでどんな願いも叶えられるわけではないのです。また、そもそもの案件の現状を踏まえると、できること・できないことというのは、ある程度決まってきてしまうのです。
弁護士を選ぶ基準
そうだとしても、法的手続きをとったり、相手方と交渉したりすることは、ある程度の負担のかかることですから、自分で対応するのが難しいと思ったときには、弁護士に依頼することをおすすめします。そのとき、どのような基準で弁護士を選べばよいのでしょうか?
これについては、もちろん、依頼する弁護士の知識や経験で判断することも重要だと思います。他方で、弁護士は皆司法試験を合格して一定の基準を達していることは前提となっているため、その観点からすると、良い意味で能力値部分に関してはそこまで大きな差がないように感じます。
どちらかというと、どのような案件でも、短くて3か月、長ければ5年以上を同じ目標に向かって一緒に走りぬけるパートナーになるわけですから、弁護士との相性を重視することをおすすめします。相性も、例えば自分の話をゆっくり聞いてくれ、一緒に悩んでくれる人がいいのか、弁護士として客観的に案件の分析をして、サバサバと判断して進めてくれる人がいいのかなどは、人によって様々だと思います。
相続案件のような親族間の調整事件は、経済合理性ももちろん重要ですが、感情的な部分も重要な調整要素になります。その分、より一層弁護士との相性は重視すべきかと思いますので、まずは初回相談などを受けてみて、事務所の雰囲気や弁護士との相性を図ってみることをおすすめします。
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弁護士選びは、まずは相性。いろいろな事務所に行ってみて実際に弁護士と話してみることをおすすめいたします。
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