不動産売却を含めた遺産分割を、訪問や話し合いで解決に進めた事例
A子さんは、亡くなった父親の遺産について、法律事務所にすでにご相談されていました。しかし、ほかの相続人との連絡がつかないまま、時間ばかりが経過。当事務所に、「何とか遺産分割協議を進めたい」とご依頼にきました。
登場人物
長男、長女A子さん、次男、被相続人の父親
相談内容
A子さんは、すでに亡くなっていた父親の遺産について、別な弁護士の方に遺産分割協議を依頼されていました。しかし、相続人である長男との話し合いが全く進まないということで、当事務所にご相談に見えました。
当事務所の対応
遺産を管理している長男に対し、当事務所の弁護士が代理人になった旨、そして直接お話を伺いたいという旨をお伝えしたうえで、直接ご自宅を訪問。遺産に関する大量の資料を預かりました。遺産として所有していた不動産はかつて、賃貸物件として使用されていたため、不動産の売却代金を、過去の賃料も含めて分割することで合意しました。
ポイント
相続や遺産分割などは、書面や必要な手続きも多く、「面倒」「自分には難しい」と思い込んでしまい、「何とかしなくてはいけないのはわかっているけれども億劫」という人が多いです。このため、文書でどんなに連絡をしても、なかなか反応がもらえずに手続きが進まないケースがあるのが実情です。今回のケースでは、弁護士が直接自宅を訪問し、お話を重ねることで、相手方とも一定の信頼関係を築き、円滑に解決を図ることができました。